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脳腫瘍治療のための抗がん剤、副作用

脳腫瘍 抗がん剤 体験記

退院後から始まった抗がん剤の本格的治療

緊急入院から翌週に行われた脳腫瘍摘出手術は、8時間近くかけて行われました。

無事手術は成功し、ICU(集中治療室)を経て一般病棟へ帰りました。

その約10日後から、放射線治療、そして抗がん剤治療が始まりました。

39日間の入院生活を終え、待ちに待った我が家への帰還を果たすとともに、外来の放射線治療がはじまり、全30回を終えました。

 

そして、本格的な抗がん剤治療が始まりました。

抗がん剤は最長2年程度の計画

自宅療養後、月1回の診察時に、1ヶ月分の薬を処方されることとなっています。

最長2年、この方法で様子を見ながら抗がん剤治療(化学療法)をしようということでした。

服用するのは「テモゾロミド」という抗がん剤で、入院中から服用していました。

飲み方が少し変わるとのことでしたが、副作用も感じなかったため、まったく自宅療養に不安はありませんでした。

 

しかし、いえ、やはり、そう簡単にはいきませんでした。

自宅療養からの服用方法と抗がん剤の副作用

術後5日目、ベッド上で「けいれん」を起こしたことから、わたしは「防てんかん剤」として「イーケプラ」という錠剤が処方されています。

また、そもそも便秘がきつい体質でもあったため下剤(刺激タイプではなく、マグネシウム系のもの)も処方してもらっています。

いずれも、抗がん剤ではないので、目立った副作用などはありません。

わたしの抗がん剤「テモゾロミド」は、病院薬剤師によると金庫保管されるレベルの劇薬だそうです。

入院中は、嘔吐対策として、朝6時にゼリー薬を服用し、30分後の6時半に抗がん剤を服用するといった流れでした。

服用量は100mg、まったく副作用を感じることはありませんでした。

自宅療養後、入院中のような毎日ではなく、23日間は服用せず5日間連続服用、また23日間の休憩をして5日間服用といったサイクルを繰り返すこととなると言われました。

ただ、1日の服用量は2倍以上の220mgとなるため、3〜5日めに副作用を訴える人が多いとのこと。

それでも私は臆することなく「少々なら大丈夫」と高をくくっていたのです。

抗がん剤の副作用に苦しんだ4日目

新たな服用方法の初回となった今月始め。

入院中とおなじように、6時にゼリーを服用し、6時半に抗がん剤、8時の朝食後に胃薬と抗てんかん剤、下剤を服用しはじめました。

まったく変化を感じず、家族ともども安心。これならば、秋からの復職も難なくクリアと確信しました。

しかし、医師の話通り、4日めの服用後、副作用が強くでました。

便秘がきつくなったのです。

お腹の中に誰かが手を入れて、腸をつかんでいるかのような「うずき」で、しばらく冷や汗をかきながら、目を閉じていました。

「便秘がかなりひどくなっているな、このまま6日目まで苦しいんだろうか?」

そう思ったのですが、5日目、6日目はもうそれほど辛い痛みはありませんでした。

振り返ってはじめて、副作用がこれか!

そう気づいたのです。

抗がん剤の副作用〜胃痛・腸の痛み

まもなく、第2回目のサイクルがはじまります。

前回、医師から「胃薬も処方しましょうか?」と聞かれたとき、わたしは「いえいえ、そんなものいりません。必要になったら市販薬でも飲んでおきます。問題ありませんか?」

などと強気に断りました。

 

しかし、このままでは職場でうずくまって、周囲に迷惑をかけることは明白です。

今回は胃腸薬も必ず処方してもらうようにして、なんとか通常状態を保てるようにコントロールしようと思っています。

 

生臭いハナシですが、この処方で1ヶ月分の薬代は25,700円です。
それでも胃薬の追加を願うほど、苦しいものでした。

テレビドラマ「アンサングシンデレラ」で救われる

アンサングシンデレラ

令和2年の夏の連続ドラマ「アンサングシンデレラ〜病院薬剤師の処方箋」をご存知でしょうか?

主人公の葵みどり(石原さとみさん)が、病院薬剤師として患者や病気とどう関わるべきか、何ができるのかといった問題を介して仲間とともに成長してゆく姿を描く物語です。

今日現在、まだ中盤なので今後どのようなストーリー展開になるのか知らずに言い切ってしまいましたが、さまざまな生活環境をもつ患者に自分を重ね合わせて、なんとなく心の癒しになっています(単純に俳優の田中圭さんがでているというところも癒やしポイントです)。

原作は漫画なので、もしもテレビが途中までしか映像化しなかったら、大人買いして読むつもりです。


アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり コミック 1-4巻セット [コミック] 荒井ママレ; 富野浩充

もし、このブログを読んでくださっているあなたも、おなじような辛さがあるなら、医療系のテレビドラマを見てみてください。

ときには辛い事実を突きつけられるストーリもありますが、パッピーエンドのものもたくさんあります。

現実は薄情です、せめて人類の発明である娯楽を活用して自分を保ちましょう。
お互い、いけるところまで、頑張っていきましょう。

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