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脳腫瘍の化学治療〜抗がん剤の副作用その2

脳腫瘍化学療法副作用体験 体験記

退院後の化学治療はさらに続く

退院後、放射線治療(リニアック)を全30回完了、化学療法として抗がん剤服用が始まりました。

第1回目となった先月。

甘く見ていた副作用の洗礼を受け、辛さへの恐れをかかえたまま第2回めを迎えました。

先月の状況はこちらの記事をご覧ください

抗がん剤の服用量が1.5倍に

脳腫瘍抗がん剤

抗がん剤の服用量は、月1回の診察時に主治医と相談して決まります。

抗がん剤の種類は変更なくテモゾロミドというもの。

主治医から「副作用はどうでしたか?」と聞かれるや否や、服用4日目に起こった倦怠感、みぞおちの痛み、腸を直接誰かに握られるかのような痛みを訴えました。

「では胃薬を処方しましょう」

となったものの、驚くべきことを主治医は言いました。

「今回から服用量を1.5倍にします。」

「え?」

前回、1日あたり220mgの服用でしたが、今回は300mgに増やすこととなったのです。

CTスキャン映像上は、可も不可もなし(良くも悪くもない)といった説明だったにもかかわらず、増量となったのです。

今以上の苦しみが来ることは確実でした。

本当に復職できるのだろうか。

抗がん剤の増量による苦しみは倍増

脳腫瘍抗がん剤の副作用体験

服用スケジュールは前回とおなじ、5日間連続で抗がん剤を服用して23日間の自宅療養をするといったものです。

この5日間のうち、前回は4日目に副作用を強く感じました。

服用期間は最長2年の計画です。

だんだん副作用にも慣れてくるのかと思っていましたが、今回は服用量が増えています。

慣れるも何も、まだ2回目です。

薬代も前回以上にかかり、家計も圧迫、心理的にも辛さは増すばかりです。

 

そして、服用の1日目から3日目までは前回同様、それほどの辛さはなく、自宅の外を出歩けるくらい平然としていました。

運命の4日目を迎えたのです。

抗がん剤の服用増量を超えるつらさ

抗がん剤副作用体験

このブログを見ていただいている方はご存知の通り、わたしは片耳が聞こえません。

しかし、その他は至って健康。

血圧、心拍数、体脂肪率どれをとっても健康そのものです。

また、アウトドアが大好きで、50になった今でも鉄棒くらいはできます。

釣りも大好きで、深夜から海釣りに行ったり、真冬でもワカサギ釣りに毎週行くほど、体調に不安を感じることはないおっさんです。

それでも、抗がん剤の副作用には勝てませんでした。

 

前回は4日目、午前中は座ることも辛いほどの副作用でした。

今回は、4日目、5日目の2日間をほぼ横になって過ごしたのです。

症状は前回同様で、病院に行きたくなる手前のつらさが続くものです。

2日間はトイレ以外に立つことはなく、12時間以上眠り続けるといった生活になりました。

また、ニオイに強く反応するようになり、吐き気とみぞおちの痛みがこみ上げるとなったのです。

家内に症状を伝えると、妊婦さん(つわり)に似たようなものかも知れないと言われて、納得しました。

とにかく苦しいために、そうめんやざるそばなどの冷たい麺類しか喉を通りません。

6日目の朝はパンを食べることができましたが、体力は消耗しきっていました。

完全に復調するまで約1週間かかったのです。

抗がん剤を服用する意味を考えた

こんなにつらい儀式を、毎月、働きながら越えて行けるのだろうか?

脳腫瘍に直接効果のある薬はまだないと聞いたこともあります。

これは、脳幹が良くも悪くも、脳を守るために異物をシャットアウトしてくれるためだからだそうです。

では、なんのためにこんな苦しみに耐えなければならないのか?

考えたところで、答えは簡単です。

再発の防止と、進行の抑制。

わたしの脳腫瘍は7年前に見つかっていたのに処置しなかったために今回この様になりました。

もしも7年前、勇気を出して開頭手術を受けていればと思わざるを得ません。

しかし、あきらめたくないのです。

少しでも進行を抑えている間に、新薬が開発されて、平均寿命を迎えられることを。

あなたもあきらめないでください、わたしたちが会うことのない誰かが、世界中のどこかで今日も病理に打ち勝つ研究をしているのです。

0%なんてことはないのです、がんばりましょう!

抗がん剤体験記

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