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脳腫瘍手術からの職場復帰〜抗がん剤治療はつづく

脳腫瘍摘出_抗がん剤治療 体験記

脳腫瘍摘出から半年後に職場復帰

退社時、左半身まひによる救急搬送からもう半年が経過しました。
新型コロナの感染拡大時、全国が自粛ムードに包まれるさなかに脳腫瘍の摘出を受けました。

寝たきりを数日、車椅子生活を数日。
ようやく自分ひとりでトイレに行けるようになりました。

点滴がなくなってからは1日に3種のリハビリ、放射線照射と案外忙しい入院生活がつづきました。

しかし、コロナの影響で入院フロアから他の階にも行けず、テレビを見る気にもなれなかったわたしは、ただ暇をもてあます生活に苦痛を感じるようになりました。

「職場のみんな、コロナ対策で大変だろうな」

ベッドに持ち込んだパソコンにはLINEを通じてお見舞いのメッセージと、仕事の相談が送られてきます。

「早く職場に復帰しなければ!」

その思いが今週、現実になりました。
無事、職場に戻ったのです。

けいれんのおそれ〜医師による運転の禁止指示

脳腫瘍治療と抗てんかん剤
術後5日目、大きなけいれんを起こしました。
さいわい、ベッドの上で座っているときだったので、そのままゆるやかに眠ったようでした。

脳の外科手術をすると、まれにこのようなけいれんがはっせいするとのことでしたが、「てんかん」として考えられました。
てんかんとするなら、本来は期間をあけてから脳波測定が必要ですが、半年たった今も脳波検査は受けていません。

しかし、主治医は「てんかん」として考えているようで、「抗てんかん剤」は朝夕の2回、毎日飲むように指示されています。
同時に、2年間は車の運転をひかえるように言い渡されました。

わたしは、通勤を車に頼っていましたので、時間・費用ともに大打撃となりました。

脳腫瘍術後の復帰最大の難関〜通勤方法の変更

職場復帰に際して、駐車場の解約、車の売却、バス定期の購入、万一のためのタクシー登録。
バス2本を乗り継いでようやく職場の近くまで行けるところに住んでいます。

スクーターすら乗れないのは、相当不便で、たった20分だった通勤時間は70分を超える距離となってしまいました。
これが最低2年間続くこととなっています。

これは本当に困りました。

月1回の抗がん剤服用と勤務

10年間ため込んだ有給休暇も、90日の病気休暇とともにすっかり使い切ってしまいました。
しかし月1回、5日連続の抗がん剤服用による副作用は相当苦しく、会議などもってのほかです。

おそらく電話が鳴っても元気な声で取ることはできそうにありません。
なぜなら、息をすることすら辛いのですから…

本当にこんなことであと20年近くも務めることができるのでしょうか。

それでも帰りたくない〜入院生活はやはりつらい

脳腫瘍摘出、入院ベッド
職場ではわたしの体調に関わりなく、さまざまな案件が飛び交います。
クレーム案件の対応も復帰初日からありました。

社内のあいさつ回りも、思ったより体力を消耗しました。

それでも、人間というのは「社会的動物」です。
帰れる場所があることに喜ぶとともに、こんな状態でもまだ働けるのはありがたいことです。

そして、いつかはやってくる再入院が、1日でも先になるよう祈るばかり。
いまは目の前の業務をしっかりこなしていきたいと考えています。

あなたはいま、病院のベッド上でしょうか?
それとも自宅療養中でしょうか。
いや、そんな患者の家族や知人友人でしょうか。

患者としては、できるだけあなた方に迷惑をかけたくないと思っています。
ただ、優しく励ましていただけると嬉しいと思います。

ではまた!

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