長年苦しんだ「むずむず病」の原因は脳腫瘍のせい
40代くらいから、ときどき眠りに落ちる瞬間だけ足に不快感が走るようになりました。
のちにこれが「むずむず病」と呼ばれるものだと知るまでは、「いったいなんなんだ!」と苦しむ日々を過ごしてきました。
はじめは年に数回あるだけでした。
だんだん月に1度、週に1度、3日に1度と頻度が増してきました。
症状は、眠りに落ちる瞬間に限って太ももの皮の裏側をムカデのようなものが走り抜ける…なんとも例えようのない不快感で目が覚めるのです。
少し落ち着いてきたと思って寝直そうとすると、眠りに落ちる瞬間にまた同じことが発生します。
もちろん睡眠不足、そして何をしても改善されないという虚無感。
約3年苦しんだこの「むずむず病」は、現在完治しました。
そう、脳腫瘍の摘出手術をした翌日からなくなったのです。
原因不明の「むずむず病」

むずむず病は、人によって原因が様々なようで、有名なのが「亜鉛の摂取不足」です。
そのほかは、ストレスだの色々言われていて、実際のところ明確な原因は不明と診断されることが多いようです。
ぼくも風邪を引いてクリニックへ行ったときに聞いてみたのですが、原因不明と言われました。
とにかく眠れないので、ロキソニン(頭痛などの痛み止め)を自己判断で飲んでやり過ごしてきました。
亜鉛のサプリも買って飲んでみたりもしました。
ところが効果がないどころか、徐々に頻度は高まっていったのです。
日中は眠くてつらい、夜中は寝るのが怖い。
そんな生活を3年近く続けました。
仲良く寝ていた妻を起こしてしまうのが辛くて、とうとう別の部屋で寝ることを決断したのが一番の苦しみでした。
病名をテレビで知った|意外と同じ症状の人は多かった
そもそも「睡眠導入時だけに発生する足の不快感」では、ネットで検索してもなかなかヒットしませんので、病名もわかりませんでした。
あきらめて生活していると、ある日のテレビでちょっとした特集をしていたのです。
- 眠りに落ちるときに発生する
- 皮膚の裏側を虫が這うよう
- 脚を動かしたくてたまらない
紹介されていた症例は、まさに僕の症状と一致していたのです。
病名、「むずむず病」!?
ネットで検索しました。
かなりヒットします、そして日本には200万人以上がこの病気で悩んでいることもわかりました。
テレビで取材されていた男性は、3日間眠れず1日眠るという生活を10年近く続けているとのことでした。
「もう、この脚を切ってほしい」
そんな言葉がでてしまうくらい、本当に辛い。
ただ共感するのみでした。
揉んでもたたいても症状は変わらず疲れて眠る日々

これだけ多くの人が悩んでいるなら治療法や薬もあるだろうと思ったのは甘い考えでした。
原因が様々なために、まず自分のむずむず病がどうして発生しているのかを調べる必要があります。
僕の場合は、MRIや血液検査などいろいろ調べてもらったのですが、原因不明となってしまいました。
亜鉛の摂取不足が原因のひとなら、亜鉛サプリだけで半年もかからず完治する例も。
ただ、羨ましかったことを覚えています。
症状を抑えるために、冷やす、温める、たたく、ストレッチする…
全く効果がありませんでした。
あっさり完治した「むずむず病」の原因が脳腫瘍とは思わなかった

日が立つにつれて、ぼくのムズムズ病はどんどん頻度が高まりました。
不快感もどんどん増します。
で、結局、脳腫瘍による緊急手術後になくなったのです。
つまり、脳神経が浮腫に押されて、異常な信号を受け取っていたことが原因と判明したのです。
浮腫が大きくなるにつれて、むずむず病の症状が頻繁に発生していったのだと考えれば納得です。
開頭手術のあと、50日ほど入院しました。
ふと、思ったのです。
「あれ?むずむずしない?」
入院中、一度もムズムズしなかったのです。
それくらい、完全になくなったのです。
むずむず病の原因は脳腫瘍の場合がある|脳神経外科を受診してみてください

もしあなたが僕と同じ症状で…
- 内科
- 皮膚科
- 外科
のどこでも判明しないなら、脳神経外科を積極的に受診してみてください。
受信理由理由は「むずむず病」だと言わなくてもいいです。
頭痛がつらいなど、別の理由で脳のCTスキャンかMRI撮影を希望してください。
何もなければそれで良し。
僕のように脳腫瘍があるなら、早期発見で尚良し。
費用は、CTで6,000円前後、MRIで10,000円前後だと思います(僕はそうです)。
ちょっと豪華なホテルランチを食べるつもりで、脳神経外科を受診してみてください。
もしかすると、大病を見つけられるとともに、むずむず病を完治することができるかもしれません。
1日でも早く、むずむずから解放されることを心から祈ります。
teaでした。

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