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難聴の原因究明のために再度MRI検査

体験記

造影剤を使ったMRI撮影

CTスキャンより精密な写真が撮影できるMRI。強力な磁気による撮影であるため、金属類は全てはずす必要があります。また、インプラントをしている方は、MRI撮影ができないこととなっています。

コンタクトもはずす必要があります。MRIは狭い撮影機の中では息苦しさを和らげるため、顔面付近で送風されています。コンタクトが乾いて目が痛くなっても触ることができないためと思われます。

今回、初めて造影剤を投与すると聞いていたのに、今日も普通に撮影が始まりました。

「一度、通常撮影をしてから、途中で造影剤を注射します。」

なるほどです。

まずはいつも通り約20分の撮影。さすがにMRIのガガガといった機械音にも慣れてきました。

いつの間にか眠っていた私は、「いまから造影剤を注射しますよ」という声に起こされました。

造影剤注射、再度MRIの中へ

腕に注射を受け、すぐにMRI撮影が再開されます。

通常と同じ、約20分で終わり、合計40分のMRI撮影となりました。

写真は後日もらえるとのことで、今日はこれで終了、出勤です。

出勤すると大量のFAXとメールが待っており、いつも通りの多忙な契約処理が始まります。

ついさっきまで病院でMRI撮影をしていたのが嘘のようです。

後日、MRI写真を受け取り、病院へ。

後日、MRI写真を受け取り、そのまま治療を受けている病院へ向かいました。

先生が写真を見て、

「やはり、左耳のあたりに白い影がありますね。経験上、聴神経腫瘍だと思われます。」

「ちょうしん・・・?」

「正確には、聴神経鞘腫です、説明しましょう。」

なんのことだ、難聴ではないのだろうか?

腫瘍?

頭の中に腫瘍?

大変なことになっているんじゃないの?

不安は募ります。

聴神経腫瘍とは

先生の話によると、聞こえなくなっているのは鼓膜の異常ではなく、鼓膜で受け取った空気の振動(声などの音)を解析する脳に伝える神経に腫瘍ができており、そのために耳鳴りや聴力低下が起こっているとのこと。

聴神経腫瘍は、良性の腫瘍であり、転移するようなものではなく、すぐに大変なことになることはないと。

しかし、腫瘍は徐々に大きくなり、小脳を圧迫し始め、場合によっては歩行困難、ひいては命に関わることとなるとの説明でした。

つまり。

聴力低下は問題外、生きていくためには腫瘍を取る必要があるとのこと。

取るためには・・・開頭手術をするということ?

仕事なんて言っている場合ではなくなってきました。

生きてゆくために、開頭手術をしなければならない。

そうなれば、おそらくもう通常の生活ではなくなるのでしょう。

そんな落ち込んだ私に先生はおっしゃいました。

「開頭手術は様々なリスクを負います。社会復帰も時間がかかります。しかし、あなたの腫瘍サイズは直径約1センチ、ガンマナイフ手術という手段があります。」

「ガンマナイフ?なんでしょう、それ。」

「頭部の外部から、微弱な放射線を当てて、脳内の一箇所に集中させることで腫瘍を焼き切るような手術です。これならば手術も一泊二日、患者自身にはほぼ負担はありません。」

「そんな方法があるのですか」

「紹介状を書きますので、手術を受ける事前検査だけでも受診されてはどうでしょう。」

ガンマナイフ手術について調べる

うちに帰り、家内へ良性腫瘍があること、手術をしなければならないこと、ガンマナイフ手術があるとのことを話しました。

話している本人が、つい30分前に知ったばかりのガンマナイフ手術。とりあえず、ネットで検索するしか方法がありません。

調べると、なんとなく先生がおっしゃたことがわかりました。

MRIのような機械に頭部を入れ、ほんの少しも頭が動かないように固定したまま、微弱な放射線(ガンマ線)を一点に集中させるもので、とにかく患者の負担がないことが特徴とのことでした。

先生が紹介してくれたのはとある市民病院で、当時、転勤で愛知県に住んでいたことから、全国でもガンマナイフ手術の症例が多い病院で手術を受けることができたのでした。

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