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脳腫瘍手術からの職場復帰〜抗がん剤治療はつづくその2

脳腫瘍摘出後の職場復帰 体験記
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職場復帰後、はじめての抗がん剤服用

脳腫瘍の摘出後、30回の放射線治療を終え、今月から職場復帰を果たしました。

3日に1日程度しか家を出ない自宅療養を4ヶ月近く続けていたわたしには、「通勤」そのものがつらいものでした。

 

手術前は車通勤していました。

自宅には最寄りの駅などなく、一番近いバス停まですら徒歩10分強の距離です。
しかも、そのバス1本では通勤距離の半分しか進めないのでバスを2本乗り継ぐ不便さ。

歩くだけでも息が上がる状態から、定刻に来ないバスを待つだけでもそれなりに辛い。

とはいえ、タクシーで出勤していてはなんのための仕事かわかりません。
脳腫瘍でも強い後遺症がないため、障害者認定は受けられません

障害者割引も使えないのです。

 

一方、毎月の治療費は4万円近く。
ちょっとした普通自動車のローン並みです。

働かないわけにはいかないし、自分自身「まだ働ける」と思いたいことは否めません。

そうして、職場復帰後はじめての診察がきました。

抗がん剤の影響〜血小板が少ない

脳腫瘍診察と抗がん剤副作用

わたしの抗がん剤は「テモゾロミド」という名前です。
現在280mgを5日連続服用、23日服用休養というサイクルです。

副作用は、服用後3日目ごろから胃腸に痛みとだるさがくるといったもので、いまのところ嘔吐まではしたことがありません。

辛いときは息をするのも苦しいくらいで、とても勤務できるレベルではありません。

たとえるなら、みぞおちまで土の中に埋められている、といった感覚でしょうか。
胸から下に全体的に冷たい外圧を感じ、じっとしていられず前かがみになります。

自然と肩から背中にかけて、筋肉痛がでます。

 

職場にはわがままを言って、土曜出勤の調整をしてもらい、土日に服用3日目が来るようにしています。

そして、職場復帰後はじめての診察時、採血結果はそれほどいいものではありませんでした。

抗がん剤の副作用として血小板が少なくなるそうです。

主治医からは、「血小板が少ないですが、抗がん剤使用はできるラインです。でも、1回休憩してから続けることもできますよ」といわれました。

わたし「休憩するということは、その間はどうなるのでしょう」

主治医「もちろん、多少はリスクは上がります。」

わたし「…休まず、服用します」

多少であっても、服用できるならリスクを回避するのは自然なことです。
大切な家族と少しでも楽しい時間を増やしたい。死んでる場合じゃない。
副作用がつらくても、時間を失うほうがもっと辛い。

そう思いながら、この文章を書いている今も、胸から下の辛さを耐えています。

職場は優しくも「普通に」進む

脳腫瘍手術復帰後の仕事

体調がどうだろうが、職場では管理職。

管理職会議への出席、内部監査の対応、人事評価などの重要な業務が目白押しです。

復帰してまだ1ヶ月も経っていないのに、この多忙さ…

イベントもあるので、責任者として舞台に立ち、あいさつもあります。

開頭手術のあとがようやく隠れだしたものの、どうみても普通の髪型ではありません。人事部を含め、職場には帽子着用での勤務を理解してもらえたので、イベントあいさつすら帽子着用です。

ここまで甘えながらも、やはり定年まで仕事を続けられるかといった不安はつきまといます。

テレワークできるいい会社、ご存じの方いらっしゃいませんか?
入院しても働けるような…

しばらくはなんとか今の職場に助けてもらう他ないと思いながら、反面、健康な管理者ならみんなの負担にならないのになぁという気持ちになります。

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