脳腫瘍からの職場復帰後、2度目の抗がん剤服用
脳腫瘍の開頭手術、放射線治療、抗がん剤投与を経て約40日後に退院しました。
退院後、自宅で抗がん剤治療を続けながら自宅療養し、なんとか先月に職場復帰を叶えました。
時が止まっていたかのように、毎日が仕事に追われる日々に変わりました。
復帰直後からイベント開催、内部・外部監査が同じ週にあり、次年度申込みの受付開始、プレゼン4回実施…わりと超多忙です。
自分が責任者なので、顧客への挨拶はもちろんのこと、関係各社への挨拶から不在時のお詫びを迅速に済ませ、可能な限り早く通常状態へ戻さねばなりません。
ところが、です。
こちらは抗がん剤の副作用で(嘔吐はしないものの)胸ヤケは最高潮です。
便秘も未経験領域、歩くだけで息が上がるような体調です。正直、抗がん剤の副作用中は仕事頭脳は半分も働いていません。
なんとかならないものかと思うものの、主治医の指示を信じて服用するしかないのです。
復職後、2度目の診察
前回もご紹介したとおり、僕の抗がん剤は「テモゾロミド」というものです。
ネット上でも確認できるように、脳腫瘍(グリオーマ)の再発予防に一定の効果があるとされているスタンダードな薬です。
主治医が言うには、半年から2年間程度は服用しましょうという方針で、服用不要と判断する基準の説明はありません。
今回は、3ヶ月毎に行うMRIの造影剤入り撮影をして、診察に挑みました。
僕「どうなんでしょう?」
主治医「いまのところ問題ありません」
僕「良くも悪くもなっていないと言ったところですか。」
主治医「まあ、そうですね。このまま静かにしていて欲しいという感じです。」
僕「そうですか。」
MRI画像を見ながらの診断はほんの数分で終わり、やみくもに主治医は免許更新の話をしはじめました。
ちょうど免許更新時期に手術し、開頭術後に発作を起こしたことから運転に制限がかかっていたのです。これについて、先月の診察時に相談していたことの回答になったのです。
主治医「ちなみに、運転免許の更新の件ですが、免許更新はしていただいて構いませんが、やはり2年間は運転できないと考えてください。」
僕「…せめて通勤だけでも可能になりませんか?」
主治医「そういう問題ではありません、そもそもそういった問題ではないんです。大丈夫ですか?」
実は、いままでも説明が曖昧(あいまい)なことや、診察ごとの機嫌に差があること、入院中もほとんど回診に来なかったことなどから、とても好印象とは言えない主治医。
もちろん、運転中に人身事故を起こす可能性があるなら運転してはいけないことは十分承知の上で相談しています。
ただ、発作(けいれん)など術後1回以外には生涯したこともなく、今回の1度きりです。しかも術後5日目、素人目でも明らかに開頭手術が影響したとしか思えません。
「大丈夫ですか、とはどういう意味でしょうか」と食ってかかりたい思いはこらえたものの、もっと具体的にしっかりとした説明をしてもらえる先生がいるんじゃないかという思いから「自宅に近い総合病院に転院できませんかね?」と言ってしまいました。
僕「たとえばA病院ならかなり自宅から近いので便利で安心なのですがどうでしょう」
主治医「構いませんよ、いつでも紹介状を書きます。ただ、A病院の患者をうちは受け入れているんですけどね。そういう位置づけです。」
僕の通院しているこの病院は、元国立病院であり、ほぼ京大出身の医師ばかりです。
放射線担当の専門医はとても気さくな方で、包み隠さず事実を話してくださることから信頼しているのですが、肝心の主治医は「患者に寄り添う医師」とはかけ離れているタイプの人です。
他の病院を下に見たり、患者に意味がわかるかという意味の「大丈夫ですか?」と言うような人物に命をあずけるのはとても不安です。
僕が少し考えると言ったことで診察は(あっさりと)終りとなりました。
今までは抗がん剤の服用量を確認するため、体重変動などの問診があったのですが、この日はありませんでした(実は先月から4キロも落ちていたのですが…)。
もやもやしたまま、今年最後の診察が終わりました。
あなたの主治医がこんな医師だったらどう思われますか?
想定内でしょうか?
結局信じるしかないのか
主治医は脳波検査もしないまま、術後一度あったけいれんを「てんかん」と断定して、抗てんかん剤を毎日2回飲むように処方しています。たぶん、医療診断としてはきちんとした手続きではないと思います。
もしこのブログの読者に医師がいらっしゃったらご意見をコメント欄にご記入ください。素人である患者へアドバイスを・・・
ちなみに先月の診察時、主治医に運転免許の更新のために診断書が必要と説明し、様式を2枚渡していました。
京都府では「てんかん用診断書」と「発作用診断書」があります。
てんかんならば、てんかん専用の様式に診断書を書いて欲しい。その時は免許を返納して、再度取得する必要があると説明しました。
一方、発作ならば、発作専用の様式に診断書を書いて欲しい。その時は免許の更新は可能になるものの、医師の指導により運転の可否は6ヶ月を一つの基準に設定できると説明しました。
2通の様式には、免許センターの方の手書きで「てんかん用」「発作用」と鉛筆で書かれたメモ書きを消さずに渡していました。
すべての診察終了時、診断書の受け取りカウンターに行くと、診断書が2通。
え、2通??
なんと「てんかん用」と「発作用」の両方を主治医は書いたようです。
内容はどちらも「主治医の許可があるまでは運転できない」と読みとれるのですが、京都府の免許試験場へ提出できるのは、当然どちらか1通のみです。
ちなみに1通4,400円。
さらに、てんかん用の診断書を書くなら脳波検査が必要だと思うのですが、術後1度も脳波検査を受けたことはありません。
反面、抗てんかん剤は毎日服用、てんかん用診断書への記名押印…
これは一体何を根拠にしているのか??
主治医は決して老医師などではありません。
50歳前後の、京大出身の脳外科専門医です。
たぶん日本では上位の医師に当たると思います。
どうしたらこんな判断になるのでしょうか。
ますます不安は募るばかりです。
しかし、セカンドオピニオンなどするほどの時間は今の職場では望めません。
月1回の通院すら決してカンタンなことではありません。
みんなこんな不安を持ちながら闘病生活を送っているのでしょうか。
もしそうなら、なるようにしかなりません。
次回は年明け1月半ばが診察です。抗がん剤を変えてみたいという相談以前の問題に突き当たってしまっています。
あなたはどうでしょう、信頼できる医師に診てもらえていますか?
たとしたら、とてもラッキーだと思います。
おたがい、様々な状況に折り合いをつけつつ頑張って行きましょう!
少なくとも、あなたが同じ病気と戦っているなら心の底から応援します!