こんにちはteaです、ひさびさの聴神経腫瘍ネタです。
ぼくの左耳は、聴神経に腫瘍ができたため、ガンマナイフ手術を受けて肥大化を止めています。もちろん、ほとんど聴力はなく、バスが真横をスレスレに通っても気づかないほどです。
そして右耳も難聴気味で、月に1回程度は耳鳴りがおさまらず不便を感じています。
つまり、このままでは電話を使う仕事はもちろん、家族や仲間との会話も難しくなってくることは明白です。
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聴神経腫瘍という病気〜鼓膜から脳への伝達障害
聴神経腫瘍は、鼓膜で受けた音(空気の振動)を脳へ伝える神経(聴神経)に良性の腫瘍ができることで情報が正確に伝えられなくなる病気です。
症状として、大きな耳鳴り、頭痛、顔面神経痛などを併発することが多いようですが、僕の場合は頭痛はなく、高音・中音・低音の3部分にそれぞれ耳鳴りが24時間なり続けているというものです。
このような「不便な症状」だけでなく、放置しておくと腫瘍が肥大化してしまい、小脳を圧迫、最悪の場合は死に至ると言われています。
つまり、聞こえづらいという不便さではなく、命に関わる重い病気であるため、ほとんどの人が手術を受けることとなります。
僕の場合は運良く腫瘍が小さめだったのでガンマナイフ手術で肥大化を止めることができています。
聴神経腫瘍手術後の聞こえは回復してゆくのか
命の危険がなくなったと思うと、今度はなんとか少しでも聞こえるようにできないかと思ってしまうのは自然なことだと思います。実際は、聴力の回復はほぼありませんでした。
それでもなんとかならないかと日々思いながら、補聴器にも手が出せないまま過ごしてきました。
補聴器に手を出さなかったのは、普通のイヤホンの最大音量で音楽を聞いても、やはり聞こえないものは聞こえないからです。
自治体が補助金を出しているとはいえ、補聴器は決して安いものではありません。
しかし、難聴気味の右耳だけでも聞こえがよくなればなぁと思わずにいられませんでした。
骨伝導イヤホン・ヘッドホンってどんな技術?
聴神経腫瘍にかかったら、聴力検査のときに「骨伝導での検査」もされます。
さきに一般的なヘッドホンによる検査があり、その後に「片方が変な丸めのゴム棒みたいになっているタイプのヘッドホン」をつけて検査がされます。
音がなると、あごの骨なのか頭蓋骨なのかわかりませんが、直に骨を伝って音が聞こえてきます。
これが骨伝導イヤホンそのもので、空気の振動を鼓膜で受け取るのではなく、骨に伝えて脳に届ける技術なのです。
つまり、骨に伝えるのであれば聴神経がダメでも、希望はあるかも。
そんな思いで骨伝導イヤホンを試してみました。
骨伝導ヘッドホンで聴神経腫瘍手術後の耳は聞こえるのか?
結論的にはこのようになりました。
- 左耳(聴神経腫瘍手術後)は効果なし
- 右耳(難聴気味で治療なし)は効果あり
やはり、聴神経腫瘍をガンマナイフで焼いたものは聞こえませんでした。
一方、難聴気味の右耳では、とてもクリアな音質で聞こえたのです。
実質、右耳で両耳分を聞いているいま、右耳の聴力が上がることはありがたい!
しかも、医療器具っぽい補聴器よりも、骨伝導イヤホンのほうがおしゃれに見えます。
防水機能付き骨伝導イヤホン
雨の日でもランニングする人のために開発された、防水機能付きの骨伝導ヘッドホン。いま、楽天でNO1の人気商品です。
正直、肌色の補聴器を耳にはめるより、ブラックで耳にハマっていない骨伝導ヘッドホンのほうがおしゃれです。ブルートゥースでiPhoneのようなスマホと接続できます。
音楽を聞いたり、資格取得の講座を聞いたり。
iPhoneなら補聴器モードにもできるので、ホントに便利です。
(アンドロイドスマホは使ったことがないのでわかりませんが)
ワイヤレスの骨伝導イヤホン
ちなみに、ワイヤレスでも骨伝導イヤホンが出ています。
骨伝導イヤホンでも、骨伝導ヘッドホンでも、おしゃれな上に補聴器よりも格段に安いです。もちろん、大音量で音楽をかけていようが、こっそり英会話の学習をしていようが、周りには全く音が漏れません。
もちろん仕事中の使用はあきらめざるを得ませんが、通勤途中の補聴器代わりには十分です。
なにより、音楽を聞きながら、周りの音も同時に聞きとれます。
もう10年以上体験できなかった「同時に聞く」という感動。
「ああ、右耳で電話しながら左耳で同僚の声を聞いたりしてたなぁ」
そんな記憶が蘇ってきます。
骨伝導ワイヤレスイヤホンのCMを見かける
最近、コロナ対策で運動を週1回行っている人がぐんと増えたそうです。そのなかでも、自転車やランニングは大人気です。
一方で、音楽を聞きながら走る人が多いため、事故が増加していることも問題視されています。
また、街の騒音で聞いている人も音が聞こえづらいという問題もあるようで、最近のワイヤレスイヤホンは「ノイキャン」という性能で価格差が大きいようです。
「ノイキャン」とは「ノイズキャンセラー」の意味で、純粋に音源を耳に届けるとともに周囲の雑音を打ち消す技術です。
受験生などの場合、音を鳴らさず耳につけて「耳栓代わりにする」というのも流行りのようです。
しかし、骨伝導イヤホンならそもそも直接脳内で音がなっているかのような状態ですから、快適そのものです。
いや、しかもコードのないワイヤレス骨伝導イヤホンなら、まったく煩わしいことはありません。
ワイヤレス骨伝導イヤホン、工事現場の作業員など、騒音の多い場所でも便利でしょう。ぼくは海釣りのときに使ってみたいと思っています。
ちょっとくらいの贅沢、許されますよね?